ツアーを利用せずにヨセミテ国立公園を訪れるが…
ヨセミテ国立公園に行ってきました。
サンフランシスコから多くのツアーが出ています。相場は150USD(18000円)。日本語のツアーにするとさらに高くなります。調べてみるとどうやら個人でもヨセミテに行けそう。
ということで、今回はツアーを利用せずに行ってみました。
結果は…
ツアーを利用すればよかった 笑
サンフランシスコ市内からヨセミテへのアクセス
個人で行くとなると、基本的には現地までの交通費と入園料のみ。ただ、僕が行った8月25日は国立公園の記念日で入園料(10USD)は無料(ねらって訪れた)。往復の交通費はツアーの約半額の72USD. バス→電車→バスと乗り換えが多いのが難点かも。でも、アメリカの長距離列車(Amtrak)に乗れたし、全然混んでいなかったので、この点に関しては合格。以下に示すようなかたちで向かう予定でした。
出発地点はフィッシャーマンズワーフのPier39. 朝早いので昼間の賑やかさは全く感じられません。
6:50 サンフランシスコ
↓
↓(バス)
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7:30 EMERYVILLE(読めない 笑)
7:40 EMERYVILLE(読めない 笑)
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↓(電車)
↓
10:30 メルセド
11:00 メルセド
↓
↓(バス)
↓
1:20 ヨセミテ国立公園;ビジターセンター
最後のバスの到着は30分近く遅れました。
グレイシャーポイントへのアクセスを聞くも…
到着後、ヨセミテで最も人気のスポット、そして僕が一番に行きたかったポイントであるグレイシャーポイント(人工物が見えないヨセミテ渓谷を上から眺めることができる)へ行くシャトルバスの乗り場をビジターセンターで聞いてみます。
「グレッシャーポイントへはどうやって行けますか?」
「車は持ってますか?」
「いえ、ないです」
「え~っと今の時間は… あ、最後のバスは1:30発でもう出ちゃいました」
「うっ…(O M G)」
最も人気のポイントというからもっと多くのシャトルバスが出ているのかと思っていましたが、その考えが甘かったみたい。もう一本、14時過ぎくらいに出してくれてもいいじゃん、とか心の中で文句をいいつつ下調べが十分でなかったことを反省。7マイル(1マイルは約1.6キロメートル)ほどの山道を自分で登って下ってくるという手段もありましたが、帰りのバスの時間を考えるとちょっと危険な気がしたので、ここはきっぱり諦めました…
その後も、園内をまわるシャトルバスは走っているものの思うように動けませんでした。
園内をまわるシャトルバスに揺られて…
それでも、車窓から眺める景観はこれまでの旅で見てきたものとは異なりました。もうね、その辺の川に落ちている岩の大きさが半端ない。渓谷の両サイドは岩肌が見えていて、そっから崩れてきたんだな~ってのが想像できる感じなんですよ。
ガイドなしのシャトルバスを利用してヨセミテをまわるとこんな感じ。
見上げると、そこには大きな岩が。右下にちっちゃく人間が写っています。岩のでかさにひとり「うぉ~」って言ってました。
世界最大の一枚岩:エルキャピタン
世界最大の一枚岩らしい。一応、バンと一緒に写してみましたが、イマイチそのスケールが伝わらない。
ここには必ずと言っていいほど、ロッククライマーがへばりついているらしい。望遠レンズを装着して探してみるもののなかなか見つけられない…
望遠鏡を設置してある場所があったので、そこをのぞいてみると… たしかに人が!
そっちの方を肉眼で見てもよくわからない 笑 再び望遠レンズでのぞくと…
ぶら下がっているのは食料でしょうか? 一日で登りきれるのか? すげー…
公園内でキャンプを楽しんでいる人も
公園内は家族や友人どうしで来て、キャンプを楽しんでいる人が多いようです。絵に描いたような微笑ましい光景ですね。
ブライダルフォール
ヨセミテには滝がいくつかあります。せっかく来たので一つくらいは見てみましょう。ということで、ブライダルフォールを見に行くことに。
そこへはシャトルバスが出ていないので近くのバス停からトレッキングコースを歩きます。
木を切って道を作る。 いや、僕が切ったわけじゃないっすよ 笑
トレッキングコースから見る渓谷を作っている岩の雰囲気はまた違います。
30分くらいだったか、早歩きで歩くとブライダルフォールに到着。
たしかに、岩には水が流れていたような痕跡がありますが、滝はどこ? 落ちてくる水が花嫁のベールに見えることからその名がついたそうだけどさ。
えー!笑
なんか、上の方に白い煙みたいなのがあるけど、まさかあれがブライダルフォール!?
そうなんです。後から知ったんですが。残念ながら山の上にある雪が融けるのは春。僕が行ったのは、夏。ほとんどの雪が融けきってしまっている状態ってわけ。あのとき、「舞っていた」のはその残りカスみたいなもの。非常に残念!なんて、残念な気持ちになっていると… そろそろ帰りのバスの時間が。近くのシャトルバスのバス停まで戻ります。
帰りのバス、間に合うの!?
急いでいたけど、写真はしっかり撮る。
バスが来たのでビジターセンターに着く時間を聞くと、まさかの18:00. そこから乗らなきゃいけないバスの発車時間は17:55. ビジターセンターからここへ来た時の時間を考えると、もっと早く着くはずだったんですが、どうやら帰りはバス停がない場所をぐるーっとまわるっぽい。 え…?
間に合わない!笑
地図を見るとビジターセンターまでは6km以上。残された時間は30分。荷物もあるし、無理。ビジターセンターの一つ手前にあるヨセミテロッジまでなら4kmちょい。乗りたいバスはビジターセンターを出た後はそのロッジに停車するとの情報をゲット。
シャトルバスの運転手は、“RUN !”,“GOOD LUCK !!”と言ってくれました 笑
ということで、4km以上を走り続けました。この旅で一番走った。なんとか17:55にロッジに着くことができました。涼しい気候なのに、ひとりバス停で汗だく。そして息があがっている。元陸上部でよかった瞬間でもある。
ヨセミテ来れてよかったと思った瞬間…
そんなこんなで無事、帰りのバスに乗ることができました。ヨセミテをあとにするバスから見れた夕焼けは素晴らしかったです。オレンジじゃなくて、赤なんですよね。
30秒くらい視界を遮る樹がない下り坂があって、ちょうどそのときに日没。自分を含めた乗客の多くが右側の席へどどっと移り、パシャパシャ撮りまくってました 笑
これ見れたときに、ヨセミテに来てよかった、と思えました。
標高が高いところにいたんですね。
サンフランシスコに到着したのは深夜0:30くらい。
ヨセミテ国立公園観光 – 感想
なかなかハードな観光でした。旅慣れしてきた時が油断も増えてこわいっすね。最後の夕焼けは最高でしたが、ヨセミテは消化不良。悔しかったので、ヨセミテ国立公園はいつか絶対にリベンジします。
読者のみなさまからのコメント