本日のひとこと
なんと、今日!
日本の大学の友人とイギリスで会いました!!すごくない!? んま、連絡とってのことだけど 笑
アウシュビッツ収容所を訪れて
ブログはクラクフから日帰りで訪れた負の世界遺産、アウシュビッツ強制収容所(写真は増設されたビルケナウ)。
僕たち日本人も負の世界遺産を保有する民族ですが、アウシュビッツを訪れることで広島同様、後世に受け継いでいかなければならないことを痛感しました。見学内容に関しては、多くの訪問記をネット上で見ることができます。売店で販売されている10ページちょっとのパンフレット(日本語版あり)は、買う価値ありです(5PLN)。
アクセス方法
クラクフ駅からバスにて向かいます。1時間に1本程度と意外と少ない。チケットは運転手から購入(14PLN)。出発から1時間20分後、施設目の前に到着。入場チケットは5分もかからずにゲット。入場の際の荷物検査や金属探知機を使っての検査等ありますが、これまで並んできた行列に比べれば、かわいいもんでした。持ちこめる手荷物の大きさに制限があるので注意。手荷物預け所あり(3PLN)。
施設内を見学
見学は基本的にガイドと一緒。今年はアウシュビッツを訪れる日本人の数が過去最高の勢いらしいですが、日本語はありません。いつの日かできるといいですね。全体の流れは、アウシュビッツ(オシフィエンチム)2時間、移動兼休憩25分、ビルケナウ1時間を徒歩で回る。1グループ20人いないくらいだったような気がします。ツアー参加者はイヤホンをするので、ガイドが離れていても声はしっかり届きます。ゆっくり話してくれるので、比較的聴きとりやすい英語。
早速見学開始。ガイドがいるので、好きなところであまりゆっくりパネルを読んだり、写真を撮ったりできません。
有名なゲート、「働けば自由」 むろん、そんなはずはなかったのだが。しっかり働ければ延命みたいな状況でしたから…
第5ブロック。収容所に連れてこられた人の所持品。障害を持った人もたくさんいたみたいです。
髪の毛も集められて、ドイツの会社に売られていたそう。展示室には本物の大量の髪の毛とそれを使って作られたマットが展示されています。
ガス殺による大量実験をこの地下で行っていました。チクロンBという化合物を用いて。
「歴史を忘れた者は、同じ過ちを繰り返す」
処刑現場
10と11号館の間では吊るしの刑や銃殺が行われていました。両手を縛られた状態で、ここに何時間も(その日の指揮官の気分で時間は変わる)吊るされました。
有刺鉄線は二重。高圧電流が流れているところもあったみたい。わざと感電して自殺する者もいたという。
アウシュビッツ収容所の初代所長であったルドルフ・ヘスの死刑が執り行われた死刑台。
火葬場
間に合わない死体は野外焼却。骨粉は肥料として用いたり、周辺の池や川に捨てていました。
クレマトリウム
3基あったクレマトリウム(ガス室・焼却炉)のうち現存する1基。シャワー室だと見せかけるために、水がでないシャワーの先端(日本語で何て言うんだ)が天井に取り付けられていました。
ビルケナウへ
アウシュビッツ(オシフィエンチム)の次は、専用のシャトルバスで3km離れた第二収容所のビルケナウへ。
ヨーロッパ各地から水や食料をいっさい供給されず数日、長い時は一週間以上かけてここへ運ばれてきました。ランペと呼ばれたところで、プラットホームです。
人々は、マイナス20℃にもなる冬も薄着で、不衛生なところで、集団での生活を余儀なくされました。
ガイドの人の話を聞くと、文字通りの「生活」とはかけ離れすぎて、なんと表現していいのか分かりません。
この施設では生体実験も行われていたんだそう。「~ですが、正確な人数は誰も知らない」や「~な人は、すぐにガス室へ送られた」など、人間がヒトとして扱われていませんでした。フェノールの心臓注射で殺すことなんてこともしていたみたいで、非常に驚きました。研究室にいたころ、僕はフェノールたった1滴を手の甲に垂らしてしまったことがあります。急いで実験器具を置いて水道まで行った時には、肌がすでに赤くなっていてヒリヒリしていたことを覚えています。それをmL単位で心臓に打つとは…
この日はアウシュビッツの見学に適してそうな、どんよりした曇り空が広がっていました。外を歩く時間が多いという意味でも曇天の日に行くのがいいでしょう。この時期、気温は30℃くらいまで上がります。ただし、湿度は低め。
2時間くらいかかったけど、のんびり~ ゆったり~
読者のみなさまからのコメント