ヨーロッパの観光地は5月現在、ミドルシーズン。この記事を書いている時の滞在場所はミュンヘン。ここに来てからは、ずっと天候に恵まれています。半袖一枚で日向を散歩するのがちょうどいい感じ。東南アジアとは異なり、いくらでも歩けちゃいます 笑
以前の記事(こちらを参照)で駆け足ながら紹介したローテンブルクについて、あれだけではもったいないので、もうちょっと紹介したいと思います。
ローテンブルクの深堀
ここで言う「ローテンブルク」とは、ドイツ語で“Rothenburg ob der Tauber”と表記され、タウバー(Tauber)川沿いにある小さな町のことです。このローテンブルク、中世の宝石とも言われているらしくロマンチック街道のハイライトとして観光客の間では人気を博しています。日本人にも人気な観光地です。
「日本語メニューあります」と日本人観光客へのアピールも散見されます。
ローテンブルク市内観光スタート!
駅に着いた僕は、まず観光地である城壁で囲まれた旧市街を目指しました。歩いて10分くらいでガルゲン門へ。
門をくぐれば、そこは旧市街。道は石畳となり、コロコロのスーツケースだと少し歩きづらいでしょう。この日は、ユースの宿が満室だったので、仕方なくシングルに泊まることに。節約生活している僕にとっては、悔しかったです。その反面、お気に入りの街でちょっと良い部屋に泊まれる口実ができました 笑
Pension Becker
ネットで調べたところ、シングルで一番安かったのが、Pension Beckerで一泊35ユーロ(4725円)。
野宿するわけにもいかないので、仕方ないです 笑
かけ布団は花柄。こぢんまりとした部屋に小さな窓があります。カーテンのレースも良い味出しています。この時、時刻はすでに20:30をまわっていましたが、外はまだ明るいです。トイレに入ってみると、電球にもこだわりが。
こういう細部にこだわっているところが好きです。48時間ぶりに風呂に入って、この日はすぐに寝てしまいました。時差ボケ?ローテンブルクにあるほとんどのお店は10時に開店します。他の街からツアー等で来られる観光客は時間が経つに連れ増えていきます。なので、のんびり街中を散策しながら写真を撮ったりしたい方は、朝早く起きることをおススメします。
ローテンブルクで朝観光するメリット
9時台でも全然人がいません。そして、飛行機雲がきれいです。町を囲っている城壁はこんな感じで歩けるようになっています。
僕は伸長が183cmあります。ギリギリぶつからないエリアとギリギリぶつかってしまうエリアがありました。風景に気をとられすぎないよう、頭上も注意です。※長身自慢ではありません。
これも朝がおススメみたいです。城壁には、町の復興に協力した企業や人でしょうか。日本の企業や人の名前がたくさん見られました。
帽子が飛ばされるハプニング
ちなみに、この日は風が強かったのでかぶっていた帽子が飛ばされてしまいました。
しかも、落ちた場所が民家の庭。
あー もう普通の道にでも落ちてくれればいいのに… 場所を把握して、その家のインターホンを押してみる。誰もでない… 隣の家の人がたまたま外に出てきたので聞いてみたところ、夜の20時に仕事が終わるから21時には帰っているんじゃないかとのこと。この方も優しい方で、その人のさらに隣の家の人に携帯の番号を知っているかと聞いてくれました。なんて良い人たちなんだ… 21時にはいなく、22時に訪れてみたら電気がついていたので、ピンポンしてみました。「夜分遅くに失礼しますが」と申し訳なさマックスで挨拶をして、庭に入らせてもらいました。22時にやってきて、英語で話してくるどこの誰だか分からんアジア人に対して親切に対応してくれて感謝してます。おかげさまで帽子は回収できました。
マルクト広場
左の白い建物は観光案内所が入っています。ドイツ語で「マルクト」とは「マーケット」の意味で、観光地に行くとだいたいマルクト広場(Marktplatz)があります。名前の通り、広場となっており、昼間はパンやワイン、果物などのワゴン販売が行われます。また、ローテンブルクではこの左の白い建物で10時から1時間ごとに鐘の音と一緒に時計の横にある窓が開いて、人形がでてくる仕掛けが動きます。時間になるとみなさん一斉にカメラやビデオを構えます。
だが実際は、人形が顔を出すだけで動いたりするわけではない。期待しすぎると、「あれ?終わり?」みたいな感じになります 笑
シュネーバル
そして、ローテンブルクに来たら、ぜひ食べていただきたいのが、このシュネーバル(Schneeball)
ドイツのちょっとしたおやつみたいなものです。甘くない板状クッキーを高密度でいくつかからませて、油で軽く揚げて丸く仕上げたものとイメージしていただければと思います。オリジナルは、これに白い粉砂糖をまぶします。これで1.5~2.0ユーロ(200~270円)。
なので、1個で結構お腹いっぱいになります。日本人の感覚からするとやはり大きいですね… 粉砂糖ではなく、チョコレートやココナッツみたいなのをかけたものもあります。これらは3ユーロ以上します。僕の昼ご飯はこれと、旧市街の外で仕入れたパンです。
ローテンブルクの美しい風景
曇っていたのでちょっと寒かったですが、アコーディオンを奏でるおじさんの近くで、こんな風景を眺めながらとる昼食は、まさに至福のひとときです。
とてものどか。
昼食をとりながら眺めていた橋は、ドッペル橋(二重橋)と呼ばれています。
見ての通り、二重に見えます。ここは旧市街を出なくてはいけないので、あまり人は訪れません。ここからは旧市街を外から眺めることができます。
ここから、ローテンブルクがどんな町であるかを、イメージできる写真をアップしちゃいます。
ローテンブルクのイメージカット
かわいらしい店ばかりではありません。こういった男子向けなお店もあります。
いろんな雑貨屋があり、ウィンドウショッピングだけでも飽きません。若い日本人女性3人組を見つけましたが、みんな
「え~ これかわいー!」
「ねぇ、ちょーかわいくない?」
みたいな会話をしていたので、間違いないと思います。そんな中でも僕がおススメするのは、ここ。
Kathe Wohlfahrt
プレゼントがたくさんつまった車が目印です。一年中、クリスマス用品を販売するお店です。店内は順路ができていて、ちょっとしたアトラクション感覚で見ることができます。店内が撮影禁止なのが残念。自分の目で確かめるしかありませんね。
番外編
ガルゲン門を入ってすぐ左手に見えてくるお店です。こちらは日本人が経営するお店です。店内は日本のモノであふれていました。まだ開店して1年ちょっとらしいです。このお店の前は、お皿を取り扱う店だったとか。話を聞いてみると、観光客というよりも旧市街周辺に住んでいるドイツ人に人気がある、そんな店でした。ちなみに、僕はここで貴腐ワインの試飲をさせていただきました。
「僕、これ大好きなんですよ」
と言いながら会話をしていると、1本だけなら半額以下にまけるからどうですか?となった。すっごく欲しかった。寝酒にいいかも、なんて思ったりした 笑 でも冷静になって、ドイツ来てからの宿代を思い出しました。普通の旅行だったら絶対買っていた価格でした。日本語でローテンブルクのことを紹介してくれるから、自由旅行で訪れた日本人はぜひ足を運びたい店。
夕飯の時間
一日歩きまわった日の最後はおいしい夕飯でしめましょう。倹約家には、駅の近くにあるスーパーに入っているアジア料理屋を

旧市街内なら食事だけで最低でも10ユーロは必要。これに飲み物を加えて15ユーロくらいは用意しておきたいところ。
旧市街内なら、雰囲気、味、店員の対応バッチリです。
夜のローテンブルク
飲食以外の店は閉店していますが、まだまだ楽しむことはできます。こんな感じで電気はついているのです。



ローテンブルクのユースホステル
そして、この日は予約しておいた旧市街にあるユースホステルに宿泊。
ユースだけど、雰囲気出ていて良い感じ。26歳以YH会員なら25.90ユーロ、朝食付き。寝酒とはいきませんが、僕のお気に入りの炭酸飲料Spezi
を片手にその後の旅程の詳細を考えていました。Speziはビタミン飲料みたいな味です。個人的な見解です。全ては紹介しきれませんが、少しはローテンブルクという街の良さが伝わっていると嬉しいです。
おとぎ話の世界
とも称されるこの街は、南ドイツを訪れる際には必見の場所です。
読者のみなさまからのコメント